お茶の知恵袋

お茶の知恵袋

中国茶や紅茶、日本茶など、世界中にはさまざまな種類のお茶があります。お茶の原産地が、中国南部の雲南省からインドのアッサム地方の山地であるのは有名ですよね。世界のお茶のルーツは中国茶であると言われ、中国茶とはツバキ科の一種であるお茶の木からとれるものを指しています。

お茶と人類の関わりあいは古く、漢の時代(紀元前206~紀元後220年)には薬として利用されていたようです。飲料として一般化したのは唐の時代(618~907年)の頃で「茶聖」と呼ばれる陸羽が記した『茶経』という書物の中では、茶葉を小さく固めたものを粉末にし、沸騰した湯に入れる団茶(トゥアンチャア)と呼ばれるお茶のたて方が紹介されています。この『茶経』は、現在でもお茶をたしなむ人の聖典とされているそうです。

宋の時代(907年~1279年)になると、お茶は大衆へと広まり、来客をお茶でもてなすようになります。

一方、日本にお茶が伝えられたのは平安時代のこと。中国留学から帰国した僧侶が、嵯峨天皇に献上したのが日本のお茶の始まりと言われています。さらに12世紀には、中国から本格的な製茶法が導入されました。

中国茶は、その数はなんと1千種類以上にもおよびます。これらは加工方法により、緑茶、白茶、青茶、紅茶、黄茶、黒茶の大きく6つに分類することができ、茶葉の発酵をどの程度で止めたかにより、味・色・香りもそれぞれ違います。例えば白茶は、色は淡く、さわやかで清涼感のある味わいで香港では高級茶として扱われています。黒茶は、その名の通り色も濃く、消化促進の効果があり『プーアール茶』として日本でも親しまれていますね。

ちなみに中国の緑茶と日本の緑茶の違いは製法にあり、日本の緑茶は製造段階で一度蒸していますが、中国の緑茶は蒸さずに焙煎を行っており、この違いが味に出ているようです。

中国茶と同様に、ヨーロッパにも古くから伝わるお茶があります。それがハーブティです。ハーブティの起源も古く、古代ギリシャ時代にまでさかのぼるといわれます。医学の祖・ヒポクラテスの処方に「ハーブの煮出した液を飲む」という記述があり、一般にはこれがハーブティのはじまりとされています。中国茶同様に薬として生まれたハーブティは、現在でも民間療法として欧米で親しまれているのです。

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